キング・アーサー公式ガイド アーサー王伝説
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物語
秘密にされた、アーサー王の誕生
 アーサーは、ブリテン国(今のイギリス)の王ウーゼルとイグレーヌ王妃との間に生まれる。しかし、預言者マーリンの進言に従い、マーリン自身にその身を託される。アーサーはある騎士に預けられ、その子供として育てられるが、そのことはウーゼル王にも王妃にも一切知らされないままであった。

(写真)アーサーは生後、預言者マーリンに預けられた。
巨大な石に差し込まれた剣
 クリスマスの日、たくさんの騎士が教会に集められた。そこに出現したのは、剣が差し込まれた巨大な石。しかも、「この石と鉄床(かなとこ)より、この剣を抜き出したる者こそ、全ブリテンの血筋正しき王たる者なり」と書かれていた。競ってその剣を引き抜こうとするが、誰一人として抜くことはできない。ところが、16歳にも満たない少年アーサーがあっさりと引き抜いてしまう。この瞬間、アーサーは王となる資格を得たのだ。
無敵の魔剣 エクスカリバー
妖精の技術(わざ)で作られたというエクスカリバー。そのつかには宝石が誂(あつら)えてある。この剣はどんな者も敵わない無敵の剣。しかし、大切なのはエクスカリバーをおさめる鞘(さや)。その鞘を身につけている限り、傷を受けても血を流さずにすむという魔法の鞘なのだ。魔法使いのマーリンに連れて行かれた“妖精の宮殿の湖”で、湖水の下から現れた手と腕から授かったものだ。

(写真)湖の姫がアーサー王にエクスカリバーのことを告げる。
選ばれし者、円卓の騎士
 マーリンの助言により、大きな円卓が作られた。そこでマーリンは「だれが偉いというようなことはなくなるでしょう」と語ったといわる。つまり、丸い円卓は上座を作らないので、そこに座すすべての者が「平等」であることを意味するというわけだ。円卓を囲むことのできた選ばれし騎士たちは、13人とも、25人とも、150人ともいわれている。
トリスタンとイゾルデ
 誤って媚薬を飲んでしまったことが、円卓の騎士の一人トリスタンと美女イゾルデの悲劇のはじまりだった。永遠の恋に落ちてしまった二人。それでもイゾルデはトリスタンの伯父マルク王の王妃になり、トリスタンも別の女性と結婚したが、二人の心は決して離れられない。苦しみ続けた末、二人は破滅へと向かう。
中世の理想郷、キャメロット
 アーサー王の国の首都で、中世における理想郷、キャメロット。そこで暮らす人々は、最もすぐれた騎士と謳われるランスロットをはじめ正義に満ちた騎士たちに守られた。絶えず争いに巻き込まれていた人々に安らぎを与え、荒廃した土地は豊かな楽園に変貌を遂げた国、それがキャメロットである。
聖杯の探求
 円卓には、特定の騎士以外の者が座ると命を奪われるという「危険な座」がある。そこに座れることができたのは、ランスロットの息子ガラハット。あるとき、円卓の騎士たちは全員、キャメロットを離れ、聖杯を探す旅に出る。艱難辛苦の末、聖杯探求に成功した者こそ、「危険な座」のガラハットだった。

(写真)円卓の騎士の一人、ランスロットは不敗であるだけでなく人望も厚い
アーサー王の死
 アーサー王の最期は、王妃グウィネヴィアと腹心の部下ランスロットとの恋に始まる。二人の密通を知ったアーサー王は、怒りに震えランスロットを追う。しかし、この動乱に乗じたのがモルドレッド(実はアーサー王の息子)。彼は、王位を奪おうとたくらみを企てる。“最後の戦い”でモルドレットを仕留めるが、致命傷を負ったアーサー王はアヴァロン島へと運ばれる……。
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