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誰でもわかる《アーサー王伝説》!!
宝剣エクスカリバーを手に、円卓の騎士を率いて戦い、戦乱の大地に平和をもたらしたイングランドの王、アーサー。その物語は、千年以上の遥かな時を越えて輝き続け、世界中の人々の心を魅了してきた。あらゆる伝説の起源である《アーサー王伝説》の魅力をご紹介しましょう。
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アーサー王伝説を読むたびに、わたしは夢中になる。
若いアーサーが聖剣エクスカリバーを手に入れる場面は、まるでスサノオがヤマタノオロチを倒した天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)をみつけるくだりのようで、英雄誕生の場面に立ち会う自分の血が騒ぐ。
円卓の騎士が集まり、十三人めの宿命の騎士が「危険の席」にすわるシーンでは、運命にみちびかれて結集する『南総里見八犬伝』の八犬士を思いだし、心が躍る。
そして、トリスタンとイゾルデの悲しい愛の物語が始まると、勇ましい『忠臣蔵』に挿(さ)しはさまれるお軽と勘平の恋愛悲劇と比べずにはいられないほど、涙に心が満たされる。
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アーサー王を守る魔術師マーリンが出てくると、わたしにはヨーロッパにも安倍晴明のような大陰陽師が活躍していた中世が、見える。
そう! いま日本じゅうを虜(とりこ)にしているイギリスのファンタジー、『ロード・オブ・ザ・リング』も『ハリー・ポッター』も、その物語は無意識にアーサー王伝説の轍(わだち)を踏んでいるのだ。あらゆる英雄譚、恋愛譚、奇跡譚の基(もと)が詰まった物語はここに始まった。
それほどにアーサー王伝説はおもしろいのだが、架空の伝説のように見えながら、イギリスへ実際に行ってみると、アーサー王の遺跡やゆかりの地が無数にあり、観光もできることに驚かされる。たとえばアーサーが生まれたティンタージェルの城へ行ってごらん。魂がしびれるような神秘な眺めが待っている。ここでわたしたちはとうとう、アーサー王伝説が事実であり歴史であると、確信してしまう。
このような、歴史を巻き込んだ英雄伝説は、世界のどこを探しても、そうは見当たらない。日本で最初にアーサー王伝説にはまり、日本語で紹介したのは、夏目漱石だった。もちろんハリウッドだって、アーサー王にしびれた。こんどの映画は、アーサー王を日本人すべてにとっても偉大な歴史物語の古典にしてくれるだろう!
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