キング・アーサー公式ガイド アーサー王伝説
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伝説の子孫たち
夏目漱石
あの漱石がアーサー王物語を書いていた!
 明治の文豪、夏目漱石が明治38年に発表した初期の作品『薤露行』(かいろこう)は、アーサー王物語をほぼそのままモチーフにしたものだ。そこでは、アーサー王の王宮を舞台に、グウィネヴィアとランスロットの不倫の恋などを描き出している。日本の文豪といえどもアーサー王伝説の魅力からは逃れられなかったようだ。
ジョン・スタインベック
アーサー王に夢中! ついには"アヴァロン"に住んでしまった
 アーサー王伝説に惚れ込む作家は多いが、アメリカのノーベル賞作家ジョン・スタインベックもその一人。映画『エデンの東』の原作者としても知られるが、処女作『黄金の杯』などにはアーサー王伝説の影響が色濃い。遂には、アヴァロンとされるグラストンベリに移り住んだほどの入れ込みよう。
J・R・R・トールキンの『指輪物語』
「旅の仲間」を導く魔法使いガンダルフは、まるでマーリン!?
 映画が世界的に大ヒットしたJ・R・R・トールキンの小説『指輪物語』。この作品で、魔法使いガンダルフが"旅の仲間"を導く預言者的な役割を果たしている。さながら、アーサー王の後見人ともいえるマーリンのように。それもそのはず。言語学者でもあるトールキンは、アーサー王物語の愛読者だったのだ。
映画『スター・ウォーズ』
エクスカリバーをライト・セイバーに持ち替え、未来の宇宙で甦る
 SFX時代の幕開けを担った、ジョージ・ルーカスの映画『スター・ウォーズ』シリーズ。出自を知らずに成長し、エクスカリバーもどきともいえるライト・セイバーを授かるルーク・スカイウォーカーをアーサー王に見立てる声が絶えない。となると、ルークを導くオビワン・ケノービがマーリン?
映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』
聖杯の探究といえば、ルーツはやっぱり円卓の騎士
 聖杯と聞くと、真っ先に映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(89)を思い浮かべるかもしれない。ハリソン・フォードふんするインディ・ジョーンズが探し求めるのは、キリストが最後の晩餐で使ったとされる聖杯。中世の円卓の騎士だけでなく、現代に生きる人びとをも引き付ける聖杯の魔力!
「イエス」のリック・ウェイクマン
 ロックグループ「イエス」黄金期のメンバー、リック・ウェイクマンは「アーサー王と円卓の騎士たち」というアルバムを発表している。石の台座から剣を引き抜く場面から、最後の戦いまで、丸ごとアーサー王一色!
J・F・ケネディの「キャメロット行政府」
 ジョン・F・ケネディ大統領の行政府は、しばしば"アメリカのキャメロット"と呼ばれる。政治に理想を求めたこの若き指導者の政権に希望を抱いたアメリカ国民は、英雄・アーサー王が作り上げた理想の王国を重ね合わせたのだろう。
アラビアのロレンス
 アラビアのロレンスとして知られるT・E・ロレンスは、聖書とともにアーサー王物語の文庫本をずた袋の中に入れて携帯していたほどのファン。しまいには、アーサー本の編集にも携わろうとしたほどの熱の入れよう。
アルフレッド・テニスン
 イギリスのヴィクトリア朝時代の代表的な詩人アルフレッド・テニスンは、アーサー王伝説をテーマにした詩をライフワークと考えていた。アーサー王関連の12編の詩をまとめたのが『国王牧歌』だ。
L・M・モンゴメリーの『赤毛のアン』
 赤毛のアンが小舟で川を下っていて、溺れそうになるシーン。これはアンと友達がアーサー王物語ごっこをする場面だ。どうしてキャメロットに生まれなかったんだろう……そう嘆くほど、アンはこの物語がお気に入りだ。
リヒャルト・ワーグナー
 ドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーは、アーサー王にまつわる2つのオペラ作品を生み出した。円卓の騎士の一人トリスタンを題材にした『トリスタンとイゾルデ』と、聖杯の探究をテーマにした『パルジファル』だ。
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